駄菓子屋へようこそ(仮)


食事を済ませ、片付けをして、朝9時に店を開ける。


お菓子の棚を整理して、アイスクリームの冷蔵庫に掛けた分厚い布を外す。日除けのテントを出す。

店の奥から玄関先を箒で掃いて、バケツに汲んできた水を柄杓で撒く。


商品の奥の方からハタキを掛ける。


一通り終わると10時になろうとしていた。


お祖母ちゃんからこうしなさいと、別段教わったわけでもないけれど、感覚と手探りで、和平さんにも教わりながら。


「毎日こんな大変なことをしてたんだ、お祖母ちゃん。そりゃあ重労働で腰も痛めるわ」


「お疲れさん」


夢中でしていてふと気付いたら、奥から和平さんが氷の入ったグラスに入った冷たい麦茶を出してくれた。


「ああっ!!わたしったら、何から何までごめんなさい!!」


慌てて頭を下げる。
この人には敵わない。



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