【短】もしもあなたが死んでしまうなら。
手紙はそこで終わっていた。

___ポタ

全てを、読んだ私からは、涙が溢れていた。

(なに...なん、なの?)

怒りのような、そんなやるせない気持ちが、胸の中にこみ上げ、それが涙となって溢れる。

ポタポタと、涙が手紙の上に落ちる。



「なんなの武...、こんなの、ずるいよ。

こんなの、断れるわけなんか、ないじゃん...。ゔっ、ヒック...うぅう...」



次第に、涙は嗚咽に代わる。


「なんで...、どうして武...?」



(もし、私たちが付き合ったのがあともう一日早ければ)

(もし、あなたがあと30分会社を出るのがはやかったら)

(もし、今日が私の生まれた日じゃなかったら。)



< 44 / 53 >

この作品をシェア

pagetop