哀姫─アイヒメ─I≪大幅修正中≫





波留を仮眠室に寝かせて帰ってきた雪夜が再びソファに座ると、ふと奏翔がいないことに気づいた。(気づくの遅いかもだけど)






『あ、あれ??奏翔は?何処にいるの?見かけないけど。』








雪「気づくの遅くない?紅羽...。奏翔なら倉庫に来てスグに総長室に行ったよ。」







『何で?』







疑問に思ってると、羽留が雪夜の代わりに話した。







羽「奏翔ねぇー。波留と同じで風邪引いて総長室で休んでるみたいだよ?やっぱり下っ端に移されちゃったみたいで...」








雪「昨日、下っ端の元でバイク弄ってたからねー。」






なるほど。








奏翔も風邪なんだ。








確かに、朝から具合悪そうだったっけ。









『大丈夫なの?熱はある?』








雪「それが、学校から帰ってきた時に測ったら38C゜だったみたいで...。今薬飲んで寝てると思う。」









ね、熱ぅ!?








奏翔が!?








意外なんて言っちゃダメかもだけど、意外!!








『ちょっと、奏翔の様子見てきてもいい?』







雪「良いけど...。風邪移されないでね?」








羽「こーちゃんまで風邪をひくからやめた方がいいんじゃないの!?」








羽留がとても心配そうな顔をしてみている。








『大丈夫、大丈夫!じゃ、行ってくるねー!』







羽「あっ、こーちゃんっ!」








羽「大丈夫だといいけどなぁ」








雪「そうだね。」





< 389 / 392 >

この作品をシェア

pagetop