桜の下で
過去の痛み
〜菜穂side〜

次の日には下駄箱を開けると上靴が1足無いことに驚いた。

「また何かあったのか?」

「うーん…上靴が1足無くてさ…」

「それってまずいんじゃない?担任に伝えておこうか。」

とりあえずは先生から来校者用のスリッパを貸してもらい教室に向かう。

今日はいつも以上に静かだった。

「今日は静かだねー何かあったのかな?」

「何も無いと思うけど。」

「ねぇ〜!直也君!勉強で解らない所あるから教えて!」

あれ?直也と親しい子かな?仲いいんだなー。

えっとこの子の名前は確か…山崎真帆ちゃんだったかな?

「授業まであと二分。」

「えー?じゃあ放課後教えてよ!」

「俺菜穂と約束ある。」

そういえば今日渡したい物があるって言ってたっけ。

「あの…私は今度でも大丈夫だよ?二人で勉強しても大丈夫じゃ…」

「俺が大丈夫じゃない。」

直也が珍しく怒ってる…?

「何かあるの?」

「しばらくは練習が忙しくなる。コンサートに向けて。」

「ええ?!コンサートなんかあるの?!いいなぁー私も行きたい!」
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