愛しのフィアンセ様
「 ご、ご…ごめんなさい!!! 」

「 はい、よく出来ました♡ 」

優希はそういって優しく微笑み少し赤くなった拳を広げ優しく滑るように頭を撫でた

私はこの優希の優しい手つきとは裏腹に恐怖で体の震えが止まらなかった

こ、怖い…

優希には少し波がありすぎる

確か、付き合いたての頃もこんなことがあった気がする

優希には私には理解できない何か大きな深い闇があって
私はそれを理解出来ずにただ優希のそばで笑う

優希はそれだけで私をお姫様のように扱う…

それがなんとなく、気味が悪いというか…

ねぇ、優希
貴方は今何を考えていますか?

私は心で優希に問いかけて見る

もちろん返事なんて無いんだけどね…
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