初恋の幼馴染み~彼がホストになっていたら~
神社の境内に辿り着くと、自分の住んでる町が小さく見えるほど、山の上に神社がある事を実感できる。


その境内にあるベンチに並んで座った二人。


「ここなら二人きりやろ?」


「うん。でもなんで二人きりになりたかったの?」


「………………」


「んっ?どうしたの?」


友梨がニコッと微笑んで純を見つめると、顔が真っ赤になっている。


もう言葉がなくても、純の言いたいことは友梨にも伝わっていた。


告白されるんだ…………


黙って待ってるからね…………


それから一時間。


無言の二人の間に重い空気が流れるだけで、何も言えない純と辛抱強く待っていた友梨。


そろそろ辺りも暗くなり始めている。


そんな中、純が重い口を開いた。


「友梨…………あのな…………」


「うん。な~に?」


無駄に待っている疲れも忘れて、友梨は幸せそうにニコニコと笑っていた。


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