初恋の幼馴染み~彼がホストになっていたら~
送り出しは一人ずつ。


優輝と一緒に店内を出た友梨は、エレベーターが到着するまでエントランスで話していた。


「優輝さん。今日はありがとうございました。」


「いえいえ。こちらの方こそ、来てくれてありがとう。
友梨ちゃんと話せて楽しかったよ?」


今日は褒められて泣いただけ。


それでも笑顔で楽しかったと言ってもらえれば、申し訳ない気持ちさえ感じてくる。


「今日は泣いちゃってごめんなさい。綺麗な服を汚しちゃって……」


「別にいいよ?気にしないで。」


「本当にすいません……」


こんな会話をしていると、エレベーターが到着した。


友梨の手を優輝がさりげなく繋いでくる。


あっ…………


まだまだ異性に慣れていない友梨は、思わずピクッと一瞬震えた。



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