初恋の幼馴染み~彼がホストになっていたら~
No.1ホストの純
友梨が家に帰った頃、閉店時間になり純と響音は一緒に店から出た。


これからアフターに出掛けるところだった。


そんな二人も友梨と同じようにエレベーターに乗って、30秒間の二人きりの甘いひとときを過ごしていた。


「ねぇ……純……キスして…………」


甘えるように純の首に手を回して、目を見つめる響音。


「ええで?じゃあ響音……目を閉じて…………」


「うん…………」


響音が目を閉じると、純は額にキスをした。


すると冗談ぽく頬を膨らませて、怒った振りをする響音が言った。


「もーうっ!!いつもほっぺとか、おでこばっかじゃんっ!!」


「知らんやんっ!!唇にキスしてほしいって言ってないんやから~」


「じゃあ唇にキスして……?」


「もう扉が開いたし無理やわ~」


いつだってこうして、はぐらかして逃げる純。



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