初恋の幼馴染み～彼がホストになっていたら～

アフターも同伴もそうだが、女性がホストにお小遣いを渡して、遊び代も全部支払ってデートしてもらうこと。


二人が一日中、一緒にいるのも友梨が何も知らずに「デート」という言葉で勘違いしていたような恋人の関係ではない。


二人の関係は、あくまでもホストとお客さんの疑似デートである。


純と響音は、店を出て近くの居酒屋に来ていた。


お酒を飲む響音と、未成年の為にお酒を飲まないでお茶を飲みながら、ポテトフライを食べている純。


「このポテト上手いで？食べる？」


純なポテトを摘まんで、響音の口元に持っていくと、そのままパクッと美味しそうに食べる。


ホストとお客さんの間でよく見る光景だ。


「美味しいね？」


「そのまま食べるな～。恥ずかしいやーんっ!!」


顔を覆って大袈裟に恥ずかしがる純はまるで芸人のよう。