きっかけは






鬼の首を取った気分とはこういうのを言うのか?


一週間前のあの日からわけのわからない感情に振り回され
続け
しかも、彼女が出来るはずだったのに
いやまぁ、今となっては彼女が欲しかったわけじゃないから良いけど


「お前は可憐さんの事が好きなんだよ」なんて真面目な顔で言うから真剣に考えてしまったじゃねぇか

根本が違うんだよ

キュンの正体はわからないけど、ドキドキはしない
さっきだってあんなに近くで話したのに………




「ふーん、ドキドキなんて音は鳴らねぇななんて言うって事は他の音は鳴るんだ?」

「へ?」

「そうだろ?」

「あ、いや………まぁ……」

「可憐さんを同期と言い張るんだし大した音じゃないだろ?
どんな音?」

「…………キュン?いや、そんな音おかしいよな?
なんかむず痒くって、やっぱりキュンって感じだな」

「…………………」

「高梨?」



何故だか、高梨は口を開けて唖然としていた

なんだ?
あ、もしかして病気の音なのか?



「ぷっ」


え?
高梨はいきなり吹き出したかと思うと大笑いし始めた

なんだ?
可笑しくなったのか?


「お、お前がそこまでとは思わなかったよ」

「え?」

「あー、腹いてぇ!
お前ってほんとに恋愛して来なかったんだな
身体だけ大人になったってやつ」

「な、なんだよそれ!」

「教えてやる!それが恋だ!」



え?


これが恋?












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