きっかけは







ちなみに、女子ってなんで揃えるだけなの?といつも疑問に思ってました
勿体ないなぁ、って思ってました
気付くかっての!



そうそう!
可憐のはわかりやすいだけ!
彼女のはわかりにくかっただけ!



「えー、女の子にも気付かれなかったわよ
私から言っても「そうなんですか?」って!
そう言うの気付いてくれるのってポイント高いよ~~
さすが、彰だね!モテるはずよね!」



そうなんですか?可憐さん……
いや、百歩譲ってそうだとしても
たまたま、たまたまです!
決して可憐だから、ではない!
断じて!

よって、結果クリアならず



「気付かないし!モテないし!」

「何よー急に怒って!誉めてるんでしょ~」



ふんっ!
いらねーし
可憐に誉めてもらわなくても良いし



「ふふっ」



可憐の笑い声が聞こえて可憐の方を向けば、「誉めたのになんで怒るかなぁ」って言いながらまた笑った


あー、やっぱりこいつと居ると楽だわ
こうやって、俺の気持ちを浄化させていく



「怒ってないっての」


自分でもわかるくらい優しい声だった気がする



「ご機嫌なおって良かった」

「なんだよ、それ…だから、元々怒ってないっての」



ふふっとまた、可憐が笑うからもう何も言わない
きっと、何を言っても同じ会話の繰り返しだ


ふと、シャラっと可憐の首元が光る

あれ?珍しい







< 35 / 63 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop