きっかけは








「彰?」

「可憐………」



好きが溢れてくる
言葉にしたくなる
でも、それをぐっと堪えた


でも、可憐が俺を好きじゃなかったら?
この関係は、終わり?
本当に可憐とは………



「彰………賭けだったの」

「え?」

「彰がこのネックレスに気付くのかどうか……」

「気付いたら?」



気付いたらどうなのか
気付かなかったらどうなのか


駆け引きは全くわからない


可憐が何を考えてるのか
可憐は何を賭けたのか


今更ながら無駄な恋愛をしてきたみたいだ
それでも、今までと違うのは



知りたい
可憐にとってどんな賭けだったのか
賭けた理由も
ちゃんと、知りたい





「部長にプロポーズされたの」




俺の目を真っ直ぐに見ながら言った

可憐の逃げない強さだ



「彰に言えなかった
彰になんて言われるのか、怖くて」


確かに今までの俺なら、可憐のくせに?なんて悪態をついていたかも知れないな
それでも、




「俺だってちゃんと、祝いの言葉位言うよ」

「それが、怖かったんだよ」

「え?」

「彰に笑っておめでとうって言われるのが………」

「部長と、付き合ってたのか?」

「………うん」

「そっか………」

「でも、去年の夏に別れたの………
部長、ニューヨークに転勤になるみたいで………急に連絡があって………それで………」

「プロポーズ?」

「うん」














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