キミとまた違う未来で、この桜を見上げよう。
『……まじかよ。子供とか無理だわ』
ずっと優しかった先生は急に態度を変えた。
そこから先生は少ないお金をおいて消えた。
「何度も先生の携帯にかけても繋がらなくてさ、アパートからも退去しててもう頭が真っ白になったよね。
あたしはどうすればいいの?って」
そして今さらながらにすごいことをしてしまったと感じたんだ。
妊娠してるなんて誰にも言えない。
でも悩めば悩むほど時間は過ぎていって、あたしの意思とは関係なしにお腹は少しずつ大きくなっていく。
「そんな時だった。
唯一、あたしの異変に気づいてくれたのはお母さんだったんだ」
『亜沙美、あんた最近元気ないじゃない。
先生とはうまくいってないの?』
「…え、あ……っ」
最初は言えなかった。
お母さんはあたしが先生と付き合ってることを知ってたし、応援してくれてた。
その先生と別れて、ましてや妊娠してるなんてとてもじゃないけど言えなかった。