キミとまた違う未来で、この桜を見上げよう。
でもいつかは言わないとバレること。
あたしは怒鳴られて殴られる覚悟でお母さんに妊娠してることを打ち明けた。
打ち明けたあとはしばらく時計の秒針の音しか聞こえなかった。
その音が怖いと感じたのはあれが初めてだった。
俯いたまま怖くて向かいに座るお母さんの顔が見れなかった。
お父さんが小さいときに病気で亡くなって、お母さんは女手一つでたくさんの愛情をあたしに注いでくれた。
そんなお母さんを裏切るような親不孝なことをしてしまった。
堪えていた涙が溢れてスカートを濡らそうとしたとき、お母さんから返ってきた言葉に顔をあげた。
『……それで?あんたは産みたいの?産みたくないの?』
「…え、……っ」
どうすればいいか分からなくてずっと悩んでたから、産むか産まないかなんて考えてなかった。