泥酔ドクター拾いました。
「お疲れさまでした」
「おつかれです。」


カンファレンスに参加していたスタッフが次々に立ち上がり、会議室を後にする。

「藤代さん。」

私も他のスタッフと同じように会議室を出ていこうとしたのに。
ううん、本当は今がチャンスだって思って大和田先生を追いかけて『ちゃんと話がしたい』って言おうって思ったというのに。


背後から声をかけてきたのは、少し厳しめの口調の看護主任だった。

あぁ、きっとお小言だな。

もう5年目、主任がこんな口調の時には決まってお小言だって分かる。気分が落ち込んでいくのを感じながら私は主任に返事をしながら向き直した。


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