泥酔ドクター拾いました。
コクリと大きく頷いた私に、崇也さんは穏やかに目を細めてみせる。

「奈緒、愛してる。君とそれから、お腹の子と3人で幸せになろう」


穏やかで優しい崇也さんの言葉に、気が付いたら頬を暖かな涙が一筋流れ落ちるのに、そう時間はかからなかった。

「泣くなよ」
困った様な顔して、人差し指です涙をすくってくれる崇也さんの指先は暖かくて、心がほっこりする。


「あの時、家の前で崇也さんが泥酔して、キスされた時には最低だって思ったけど、今はあの出来事が運命だったんだなって思えます」

崇也さんがいつもより甘くて優しいせいだ。
なんだか心がほっこりするのと同時にくすぐったくなって、つい強がりが口からこぼれ出てしまう。

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