泥酔ドクター拾いました。
「奈緒、手を出して」

テーブルの向かいから、私の手を優しくとるとマリッジリングをゆっくりと指にはめてくれる。

キラキラと光るそのリングは、私の左の薬指にぴったりと収まる。

月明かりの夜空に左手をかざすと、月に照らされた指輪は優しく光ってみせた。


「奈緒。」

そんな私を色気のある声で崇也さんが呼んだから、私は崇也さんに視線を戻すと、やっぱり崇也さんは私を真っすぐに見つめている。

その瞳はわずかに揺らいでいて、私はやっぱり崇也さんのその揺らいだ瞳に釘付けになってしまうのを否めなかった。


「奈緒。これから何があっても奈緒のこと大切にする。だから、これからもずっと俺だけを見ていて」

ストレートな言葉に私の胸は震える。


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