泥酔ドクター拾いました。
「まさか、あの泥酔男が大和田先生なんてね」

美樹が私の部屋で、部屋着でくつろぎながらビール片手に笑う。


大和田先生が赴任した日、日勤帯を終えた私に、準夜勤務だった美樹と申し送りをそそくさと終わらせ、泥酔男の正体をこっそりと告げた。

それなのに、美樹はナースステーションに響く声で素っ頓狂な声をあげたから、厳しいことで有名な看護主任から鋭い目つきで睨まれて、2人で肩を竦めたのだった。


今日は久々に、我が家に美樹が遊びに来て泊ることになった。

積もる話があると言って、ビールを買い込んでやってきた時に、なんとなく予想はついたけど、やっぱり話題の中心は大和田先生の一択だ。

< 49 / 225 >

この作品をシェア

pagetop