泥酔ドクター拾いました。
「とっ、とにかく!!大和田先生と同じマンションに住んでるなんて、美樹だけにしか言ってないんだからね。」

「分かってるわよ、私が奈緒の立場でもそれだけは絶対言えない。っていうか、言いたくない!!」

口止めしようと美樹を牽制したのに、分かっているのかいないのか、美樹の答えに私は口をあんぐりとするしなかった。


「バレたら、いろんな人を敵に回してしまいそうなんだもん」

私の言葉に美樹は、確かに、なんて縁起でもない言葉を呟きながらケタケタと笑った。


本当に、看護主任みたいな人を敵に回してしまったら、どこか分からない部署へ移動させられたりしかねない。

そんなこと考えるだけで、私はブルっと身震いしてしまう。

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