泥酔ドクター拾いました。
「好きなんでしょ?大和田先生のこと」

好きなのか?と尋ねらたら、正直今はよくわからない。でも好きか嫌いかと尋ねられたら、確実に好きなんだということだけは分かる。
返事に戸惑う私に美樹は優しく尋ね直す。

「大和田先生のこと、恋愛対象として気になってる?」

私は周りに誰もいないことを確認すると、小さく一度頷いた。
「大和田先生、素敵だよね。奈緒の気持ち通じると良いね」

「ありがと、美樹」

私の大失恋を知っている美樹は、私の返事に反応するように嬉しそうに軽く私の背中を叩いた。

そんな美樹の様子に、私は鼻の奥がツンとしたというのに。


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