泥酔ドクター拾いました。
「お姉さん、俺の話ちゃんと聞いてます?」

どこか気の抜けたような彼の声で、私はハッとして意識を彼に戻す。

いつの間にやら彼との距離は驚くほどの至近距離になっていた。



うわっ、この人酒臭い…。



イケメンとの至近距離に本当だったら胸が高鳴ったはずなのに、彼から漂うアルコールの匂いに私は思わず眉間に皺を寄せる。


いつの間にか先ほどまでの恐怖は消えていて、彼を思い切り睨みつけてみた。

けれど、目の前の彼はそんな私の様子なんてお構いなしの様子で、お気楽な酔っぱらいを呈している。


「あの!!!ここ、私の部屋なんですけど。」

深夜2時。明日もまた仕事だっていうのに。
正直、こんな酔っぱらいの相手なんてしていないで、睡眠時間の確保がしたい。

私はため息をつきながら彼に伝えた。

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