キミの螺旋
あたしもこんな風に強くなりたい…

独りで生きていく為に必要な力。

彼女は女なのに、それを持っている。

あたしは彼女に興味を持った。
何故だかわかんないけど…彼女なら生きる術を教えてくれる気がしていた。

この繁華街で『店』と言っていたのだから、ホステスなのかな?

こんなにキレイな人がいるのだから…人気がある店なのかも。

大きい店じゃ…17歳は雇ってくれないよね。

あたしが一人で想像を巡らせてるうちに、どうやら目的地に着いたようだった。

「ココよ。裏に回ってくれる?さすがに制服はヤバいから…」

入り口をチラッと見ただけじゃよくわかんなかったけど

ちょっと高級そうなクラブって感じ。

『MIRAGE』

と看板のあった店の裏手へと誘導され、店の中へと入って行った。

中は控室みたいで数人が話をしていた。彼女達もキレイに着飾っている。

彼女達はあたし達に気づいて話かけてきた。

「サラ?どしたの、高校生なんか連れて」

「うん、ちょっとね。ママー?ワケ有りで高校生入れてるわよ?」

「え~?なぁに?」


呼ばれて顔を見せた『ママ』を見てあたしは驚いた。


これが『ママ』!?
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