キミの螺旋
他の人達はみんなキレイで細身でスタイルも良かった。

外から見た店のイメージ通りの美しいホステスさん達…

なのに…

なのに?!




「オカマ!?」


あたしはビックリして、つい大声で言ってしまった。

『しまった!』

そう思って慌てて口をつぐんだけど…遅かった。

うわ~絶対怒ってるよ~…

あたしは恐る恐る…『ママ』を見た。

体型も太めで…和装が似合ってる気もするんだけど…

顔が…ねぇ?

明らかに女装が判る男の顔をしていた。

だけど『ママ』はニッコリ笑って言った。

「そぉよ~?みんな見てわかんなかったでしょ?」

「ご…ごめんなさい」

あたしは素直に謝る事にした。

ホント失礼な事言っちゃった…

「いいのよぉ。ウチの子達は美人揃いだから。いつもそうなのよ」

「みんなママ見てビックリするのよね」

笑いながらあたしを連れてきた女性がフォローに入った。

「あ…って事は…」

もしかして?

もしかする?

「そ。私もよ。源氏名は『サラ』この辺じゃ工藤サラって名乗ってるの」


あたしは驚いた。

こんなにキレイな人が…元・男だったなんて


信じられない~っ!!
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