キミの螺旋
「何…言ってんだ?」

「偶然にしたって…まさか好き合って付き合う事ないだろ。世の中は狭いって言うけど…ホントだな」

「意味がわかんねーよ…」

先生は少し笑いながら答えた。

「まだわかんないのか?この子の本名は『有馬 凛』…もうわかるだろ?陸、お前が殺した夫婦の娘だよ」







「……まさか…」



その先生の言葉は

ずっと否定し続けたあたしの努力をあっさりムダにした。

そして、そう言われて二の句が告げないでいた藤紀を見て

真実なんだと理解しなくちゃならなかった。

「ウソだ…そんなのあり得ない…」

「嘘じゃない。この子に聞けばわかるさ。記憶は総て取り戻しているんだから」

「ウソだろ…?!凛、両親は今も生きてるんだよな…?」

藤紀があたしを見た。あたしは…怖くて彼の顔を見る事ができなかった。

あたし達の沈黙を破ったのはサラだった。

「やめて!何、おかしな話ししてんのよ!先生もトーキも!ね、凛も本気にしちゃダメよ!」

「サラ…だけどオレは…」

「今は止めてよ!」


必死で会話を止めようとしたサラに違和感を感じ、あたしは言った。

「サラ…もしかしてサラは知ってたの…?」
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