キミの螺旋
「彼が…!どんな思いでそれを受け入れなきゃいけなかったかわかる!?自分が自分じゃなくなるのよ!」

「当然よ!それで外に出られるんならね!もっとも…あたしからすれば彼はもっと重い罰を受けるべきだって思うよ!」

「彼は十分苦しんでるわよ!」

「どこが?!外の世界に出られてるんだよ?恋愛したりSEXだって自由じゃないの!それのどこが苦しい?」

「彼は人を殺した事を…そうは言わないけど、後悔してんのよ?それはわかってよ!」

「だからって納得できるワケないでしょ!藤紀を理解したからって赦せる問題じゃないし!サラはわかんないんだよ!家族を他人に殺された経験なんてないから…!」

「そうだけど…でも」

「いい加減にして!」

サラの思惑はわかってる。
あたし達を和解させる事を望んでる…それは暴力に近いよ。

聞くんじゃなかった。藤紀の事なんて

これ以上知るんじゃなかった…

──後悔した

余計、あたしは苦しくなる。

憎むだけで終わらない

「ね、藤紀と話し合ってよ!」

あたしはイライラした。サラに!ムカついたの!

だから言ってしまった…




「偉そうに言わないでよ!〈オカマ〉のくせに!」
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