キミの螺旋
『酷
い
事
を
言
っ
た』
言ってしまって…サラの顔を見た時、そう思った。
『しまった!』
そう思ったけど、もう遅かった。
彼女はキズついたと思う。
好きで男性の身体に生まれたわけじゃない
サラやミカちゃんや…店のみんなをみてわかってたハズなのに、簡単に口にできるなんて
あたし、心の奥ではそんな目で見ていたの?
そうじゃない…違うよって謝りたいけど、その言葉は出てこなかった。
ただ、この場から逃げたかっただけなのに、取り返しのつかない言葉をサラに投げつけた。
罪悪感に襲われた途端、また吐き気がしてあたしは洗面所へ走った。
「ゲホッ…ゲホッ…」
サラが慌ててあたしに駆け寄り話しかけた。
「凛!大丈夫!?」
「触らないで!もう構わないで!」
あたしはサラの手を払い除けた。
彼女は悲しそうな顔を一瞬見せて、洗面所から出ていった。
─ゴメン…
もうどうしていいかわからないの
体調が悪い理由を
あたしは気づいていた。
パパ
ママ
サラ…
藤紀…
───あたし
妊娠してる……