キミの螺旋
また、この吐き気のするような感触──
そう感じる余裕もないくらい無我夢中だった。
「貴様…っ!」
奴は腹にナイフが突き刺さったまま、後退りした。
呼吸が荒く…痛みを感じてきたのか汗を流していた。ナイフの持ち手部分から、滴り落ちる血を見て確実に刺さっているのがわかる。
それでも動いて、この場から逃げようとしていたのは、刺した場所が致命傷にはならない部分だったのかもしれない。
…オレは少し、放心状態だったのかもしれない。山本がドアに辿り着いた時、オレはハッとして再び奴に向かっていった。
「行かせねぇ!」
「はっ…離…せっ!」
オレは奴に抱きつき、前には進ませまいとした。
「ふ…ざけんな…!離せ…っ!」
いくら手負いの男でも、力はある。
奴が暴れてても、大事そうに抱えていた腹のナイフを、オレは夢中で引き抜いた。
それと同時に中から鮮血が溢れ出す…!
「貴様…!ちくしょう…ちくしょう…!離せ…っ…オレの邪魔ばかり…しやがって…っ!
人殺しの…ゴミが…!
このプロジェクトが…成功すれば…金も…名声も手に入れられた…の…に…」
オレは何を言われても奴を離さなかった。
そう感じる余裕もないくらい無我夢中だった。
「貴様…っ!」
奴は腹にナイフが突き刺さったまま、後退りした。
呼吸が荒く…痛みを感じてきたのか汗を流していた。ナイフの持ち手部分から、滴り落ちる血を見て確実に刺さっているのがわかる。
それでも動いて、この場から逃げようとしていたのは、刺した場所が致命傷にはならない部分だったのかもしれない。
…オレは少し、放心状態だったのかもしれない。山本がドアに辿り着いた時、オレはハッとして再び奴に向かっていった。
「行かせねぇ!」
「はっ…離…せっ!」
オレは奴に抱きつき、前には進ませまいとした。
「ふ…ざけんな…!離せ…っ!」
いくら手負いの男でも、力はある。
奴が暴れてても、大事そうに抱えていた腹のナイフを、オレは夢中で引き抜いた。
それと同時に中から鮮血が溢れ出す…!
「貴様…!ちくしょう…ちくしょう…!離せ…っ…オレの邪魔ばかり…しやがって…っ!
人殺しの…ゴミが…!
このプロジェクトが…成功すれば…金も…名声も手に入れられた…の…に…」
オレは何を言われても奴を離さなかった。