キミの螺旋
「…ヨロシクね」


振り返ったおれに挨拶をした声は可愛くて

おれは話しかけるのも忘れて彼女を見ていた。

長いストレートの髪
細身だけど…胸が大きかった。
身長はおれより10㎝くらい低い。

何より印象が強かったのは眼。
ハッキリとした顔立ちに強い光を放つ眼が見る人にキツイ印象を与えていた。


彼女を横にある椅子に座らせ、おれも今まで座っていた椅子に姿勢を正して座り直した。

「…何しに来たかわかってるの?」

少し間抜けな質問だ…

おれは、よっぽど動揺してるらしい。

「貴方とSEXする為よ」

彼女は平然と答えた。

「おれが誰だか知ってんのか?」

「知ってるわよ?でも関係ないわ。これはビジネスだもの」

…おれを殺人犯だと知っていても平気だって!?

お金が貰えるなら何だってするのか?

彼女の感覚に少し驚いた。

潔いと言うべきなのか…何か強い意識が働いてそうさせるのかは分からないが。

「残念だけど…おれはアンタとSEXする気がないんだ。帰ってくれない?」


こんなのバカバカしい。
『した』って後で言えばバレないと思った。

彼女にも…悪いし。
だけど彼女は反論した。

「それはダメよ」
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