キミの螺旋
「見返す為に?」

「うん…少し前にね、何年も付き合ってた彼の子供が出来たの。あたし22歳だし…当然結婚するんだと思って…でも結局、一人で喜んでいただけだったのね。彼に妊娠を伝えた途端に『オレの子じゃない!誰の子供なんだよ』…って」

「そんな事言われたのか?!」

「うん。もちろん100%彼の子供だったけど…それで別れちゃって」

「じゃ…妊娠中なの?」

「ううん…ムリだった。あんな男の子供なんて欲しくないって思っちゃったし…シングルなんて生活していけないし…そんな中で子供を育てていく自信がなくて…」

「…堕ろした…か」

「あたしだって…!めちゃめちゃ悩んだよ!気軽に堕ろしたワケじゃない!彼も『結婚しようね』って言ってたから…中に出したりしてたけど。だけど…あんな風に態度が変わると思わなかったし」

「…うん」

「あたしが不安定で…子供を愛せないかもしれないって思ったりして…」

「だから…殺した?」

「…!!…そうよ…結果、貴方と同じ、あたしも殺人犯なのよ!」

そう言って泣いていた彼女をおれは抱き寄せた。

おれに責める事はできない

だけど彼女の彼に怒りを覚えた。
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