キミの螺旋
「…!?」


初めての唇の感触におれは戸惑い
ビックリして力ずくで彼女を引き離した。

「…何で…」

「…初めてなんだっけ…ごめん。でもキスしたいなって思ったの。…イヤだった?」

「イヤじゃ…なかったけど…」

それよか、恥ずかしくて…おれは下を向いてしまった。

「もちろん知らない男とえっちするのはイヤだなって思ってたんだけど…貴方ならいいって思えるから。お…お願い…今だけでいいから…あたしを愛してほしいの…ダメ…かな?」


彼女は躊躇いがちに、小さな声で言った。

見ると、顔を赤くさせている。

その言葉をどんな思いで言ったのか伝わってきたし
女から言うのは恥ずかしかっただろうなって思った。

そんな彼女を見て
おれは可愛いって思ってしまった。

どうせしなきゃいけないなら…彼女がいい。

今だけになるかもしれないけど…今のおれに出来る限り

精一杯、彼女を愛そう


「いいよ…だけど、おれ初めてだし…ワケわかんないと思うし…下手だと思うよ?もしかすると早いかも…」

「…ぷっ。アハハハ!貴方やっぱりいい人だわ」

そう言って
笑ったおかげで少し緊張がほぐれたみたいだ


おれは彼女の手を握った…
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