*ΒaD boY,SaD girL*
[Conviction]
放課後

「哉未ぃ~あんた彼女と別れたのぉ?」

帰ろうとする哉未を呼びとめる女子生徒。
別のクラスだか遊び友達だった。

『何で?』

タイミングのよすぎるその言葉に、いつも愛想笑いの哉未も思わず眉間に皺がよる。

「だって他の男と歩いてたもん。誰だっけかぁ?哉未のクラスの背でかい人ぉ」

考えるポーズをとりながら言う女子生徒だが悪気はない。

『・・・・』

無言で立ち尽くした。
哉未の腕をとり今度あそぼうよ~なんて言っている声なんて耳に届かなかった・・・。

〔マジかよ・・・〕

拍車をかけるような女子生徒の言葉に哉未は何も言わず立ちすくんでいた。

疑惑が確信に変わった時・・・

今まで築き上げてきた物が音をたてて崩れていく・・・。


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