*ΒaD boY,SaD girL*
[Serious?]
学校を出ると街に繰り出す。
女友達は哉未に抱き付くみたいに腰に手を回し哉未も答えるように女友達の腰に手を回した。

「哉未くん?」

突然、後ろから呼ばれて振り替える。

『あぁ奈々子ちゃん』

奈々子と、その友達らしい2、3人が立っていた。

「あの・・・」

上目遣いで表情を伺ってくる。

「彼女さんと別れたって本当ですか?」

哉未と女友達を交互に見ながら戸惑ったように言った。

『うん、まぁ』

目立つ二人だったため別れた噂は下の学年にも広まっていたらしい。

「ななのせいですか?」

『ははは。違うよ(笑)』

苦笑いしながら答える。
確かに奈々子のせいではないが、この話題で何回もいろんな人に聞かれたからうんざりしていた。

「なな・・・本気なんです哉未さんの事。・・・だから付き合って下さい。」

奈々子の突然の告白に間があく・・・

『・・・俺、浮気するよ?』

ちゃらけた笑いで答えた。

「なな、我慢します・・・本気で哉未さんの事すきだから。」

本気て・・・なんだ?

『じゃダメだ』

『そーゆーの重い』

哉未の言葉に奈々子が顔を強張らせた。
奈々子の周りにいた子たちの顔が引きつっている。

「ぷっ。哉未ひどっ(笑)」

女友達が吹き出した。

ひどいのかな?
だって分からないもう何もかも・・・どうだっていいから。

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