私はきっと、明日もあなたに逢いにいく
「言われなくても分かってるよ。
おじちゃんのお説教は長いからね。
そうじゃなくても、もちろんそうするつもりだったけど。
ほら、僕って紳士だから」
「はいはい。本当の紳士はこの時間に女の子を連れ回さないよ。
あ、ハナちゃん。これ持って行きな。
朔坊にもやるか。はいよ」
おばあさんがくれたのは使い捨てのカイロだった。
「冷えは女の子の大敵だからね」
と、おばあさんは言った。