青空の下で
「だから、原田の側から離れたんだ」



どんな話を聞いたのかはわからないけど、いい話ではない事は確か。



私は村中の嫌われ者なんだから。



「そっか……」



今日は頑張ろうって決めたのに。



最後にきちんと伝えようって……



でも、もうダメみたい。



こんな話を聞かされて、岬君に想いを伝える事なんてできない。



私は前を向いていた顔を下へ向けた。



「原田は学校で噂になったりするのが敏感なんじゃないかって思った。だから、原田から俺に話しかけてくれるのをずっと待ってたんだ」



「えっ?」



ふっと顔を上げると、はじめて見るくらい優しい岬君の瞳が私を見つめてる。



「俺はあの頃からずっと変わらずに……」



「待って!!」



これじゃあダメだ。



岬君の想いに頷くだけじゃ、あの頃と何も変わらない。



私は3年間の後悔を……


3年間の想いを……



私の言葉で伝えたい。

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