それでもいいって、いったじゃん。
そんな、いつも通りのある日のこと。


「葉月。」


それまでベッドにうつ伏せで本を読んでいた彼はスッと起き上がり、床に寝そべった私を見下ろした。


「なーに、あーちゃん。」


「あの、さ。水族館、行こうか。」
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