それでもいいって、いったじゃん。

夢が覚めて、彼が隣に居る。
予想していなかった未来を、
私は淡々と歩いていたんだ。


この世にシナリオがあるんだとしたら、もしも神様がいるとするのなら、何て残酷だろう。


隣で笑いあった、
素直に手を繋げたこの頃に戻してほしい。


私の予想通り、
このあとちゃんと別れはやって来ることになる。



さようならを告げる暇もなく、




私は、彼の前から姿を消したからだ。





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