___BlueSky -罪と愛と友情と-___











太陽「...なぁ」









太陽は、、

昔から一緒で、気が合って、近くても気にしないくらいそれが普通で...


なのに、、

いきなり近づいて、顔がくっつきそうな距離にいるのが居心地悪く思うのは


心が...

心臓が...



ビビってる。

この赤い狼に。









太陽「...ばーか」



空「...は、」







でもそれを破ったのは太陽で

直ぐに離れて「早く着替えろばーか」なんて言って部屋を出て行った。



...なに、何なの。

怒られるのかと思った。




メンタルが強くない私は、

正直ああやって真面目な顔で迫られたら
どうしていいか分からなくなるんだ









大翔「あ、ねーちゃん」



海「早く行くぞ」









外に出たらまだ海と大翔がいて、大翔は太陽に弄られて遊ばれてた。


太陽の顔をみても...

普通、だよね?



それより何で、








太陽「あ、俺聞きたいことあったんだ」








歩きだした時に
気になってたことを太陽が話し出した。


呑気に話してるから、さっきのはただ眠たかっただけ?
それともまたからかわれた?


...ありえる。









海「なに?」




太陽「誕生日、もうすぐじゃん」




海「あー。で?」




太陽「何くれの」




海「ケーキ?」









そーいえば、もうすぐ太陽の誕生日。


毎年みんなでお祝いしてて
その都度なにか挙げることにしてる。


私と海は中三の時からケーキを作って挙げることにしてるし
陸は服とかアクセサリーとか、センスがいいもの。



てかそもそも...

自分で聞くかよ、普通








太陽「俺何ほしいと思う?」



海「知らんよ。何ほしいの?」



太陽「あー、、」









...無いんかい!



海からの質問に黙ってしまう太陽に
心で突っ込む。


ほんとどうしたいんだこいつは、、









太陽「じゃー、俺の願い叶えて?」



海「なに?」



太陽「腹一杯唐揚げ食いたい」








太陽の願い。は、なんて簡単なんだろうか。

じゃあ当日は唐揚げパーティーって事でいいよね。







大翔「太にぃ馬鹿じゃね」




太陽「何お前まだいたの」




大翔「俺もこっちなの!」




海「でも大翔そっちじゃん」









私にくっついて歩く大翔を、太陽はまたいじりだす。

ほんと兄弟みたいだよね、二人って。
私の弟だけど。



そんな大翔に海から天罰がくだる。

すぐそこの分かれ道でさよならしなきゃならない大翔は、海に悲しそうな顔を見せてるけど、そんなの通じない。







空「はよ行け」



海「行け!」



大翔「ねーちゃーん、、」



太陽「...お前なんでこんな冷たい姉貴好きなんだよ」









此方を見ながら歩きだす大翔は、まだ悲しそうな顔で嘆いてる。

そんな大翔を見て、太陽は大翔に一言。



なんかそれ、ちょっとそれ酷くない?










大翔「うるせぇ!ねーちゃんに手ぇだしたら許さないかんな!」



海「アホか」



陸「またやってんの?大翔のやつ」








大翔が声を上げる中、また歩きだす私たちの元に
陸が後ろから声をかけてきた。


やっと揃ったこのメンツ。


今日も始まる学校へ、、








陸「今日もさぼんなよ?」



太陽「んー、」









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