ホ・ン・トに?
その日から、私は学校に来る度に、君の姿を探した。



君の姿を見れた日は、それだけで幸せで……



君の姿を見れなかった日は、それだけでこの世の終わりのように落ち込んだ。



まだ春なのに、こんがりと焼けた肌に広い肩幅。



背はあまり高くはないけれど、格好いい。



君を見ている時間が長くなれば、必然的に君のことがわかっていく。



学部、学年……



でも、段々とそれだけじゃ足りなくなった私は、何かに取り付かれたかのように君の事を調べた。



今考えると、ストーカーなんて言われそうで怖い。



“恋は盲目”とは、ズバリ私のことだ。


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