俺様副社長の溺愛秘書
「俺の女だと自慢していいよな?」


「………いいよ。」


「その間は何だ?」


「恥ずかしいのもある。」



尚輝から目を逸らして、窓から見える夜景へと向けた。



「ずっとモヤモヤしてた。『ついでに婚約した』んじゃないのかって。」


「同棲する為に、『結婚』って言葉に拘りすぎた俺が悪いな。」


「ううん、私が変に思い込んだから。」


「でも絶対に『ついで』じゃない。気持ちは伝わってると思ってた。」


「ごめん。」



素直に謝った。尚輝が思いっきり私を抱き寄せるので、凭れ掛かるように尚輝に倒れた。



「部屋に戻るぞ。」


「もう?」


「抱きたい。」



耳元で囁かれて頬が染まる。鼓動が速まるのを感じる。



「朱里、抱かせろ。」



尚輝が私の手を繋いで席を立ち上がる。速まる鼓動に緊張していく。


尚輝と二人で部屋へ戻れば、宣言通りに抱かれていく。



「朱里、愛してる。」



幸せにしてくれる呪文を何度も唱えながら、深い眠りへと落ちていった。
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