俺様副社長の溺愛秘書
「ははっ、賢人も相変わらず。」


「賢人さん、結構鬼畜?」



悠木さんと陽輝がクスクスと笑っている。私は真央の背中をじっと見つめた。


視線に気付いた真央が振り返る。




「朱里、何?」


「いやいや、真央も大変だなって。」


「そうかな?普通でしょ?」


「ま……じ………。」



変な声が漏れた。



普通なの?


この二人………凄すぎ。


マジマジと前の二人を見つめていれば、隣に座る尚輝に抱き寄せられた。



「普通ね?」


「はあ?」


「朱里、これが普通なんだって。」


「はあ?」


「インターフォンは無視。煩ければ口を塞げ。これが普通らしいぞ。」


「はあ?尚輝は真似しなくていいから。」


「普通なんだろ?」


「違います。」



ちょっと機嫌が上昇してきた尚輝と会話をしていたが、また尚輝の機嫌が下降する。



「っで?結局、抱けてない?」


「チッ……、聞くな。」



愉しそうな賢人に舌打ちした尚輝に睨まれる。
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