俺様副社長の溺愛秘書
「どう思う?とは?」


「美人だろ?」


「はい、そうですね。副社長に声を掛けられて嬉しそうに見えました。」


「妬いたか?」



副社長の意味不明な言葉に視線を外し、開いたエレベーターの扉へと向かった。


廊下に下りて副社長へ頭を下げた。



「後ほど、コーヒーをお持ちします。」


「…………。」



無言の副社長に頭を下げたまま、エレベーターが上っていくのを見送る。


秘書課へと入れば、近づいてくる高城さんへと挨拶をした。



「松井さん、おはよう。」


「おはようございます、高城さん。」


「メール宜しく。」


「あっ、はい。」



多分、飲み会のメールだろう。席に到着し、自分のPCを立ち上げてメールチェックを始める。


副社長宛てのメール、自分宛てのメール………高城さんのメールを見つけて開く。


前の席に座る真央を見た。


「真央、高城さんからメール来た?」
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