モグラ女の恋
やっぱり運命だと舞い上がる気持ちを抑え、トイレへと向かう。
落ち着け私。
今日“モグラ女”なんて言われないように、テーブルを見つめていなきゃダメだ。
彼を見つめていたいのは山々だけど、頑張れ私。
トイレの中でそう何度も言い聞かせる。
すると……
「姫香、あのくらい子誰?」
西城さんと見知らぬ子がトイレへとはいって来た。
「えーーー穴井さん?」
「そんな名前だったかも」
えっ?
私の話。
トイレから出られなくなってしまった私は息を潜めて2人が出て行くのを待った。