空に虹を描くまで
確かにあの頃、わたしはわたしなりに一生懸命やってた。
でも目的が全然違う。
「陵は進路のことも真剣に考えてたじゃん。わたし本当に全く考えてなかったもん。自分の頭のレベルに合うくらいの大学でいいかなーなんて軽い気持ちだった」
自分で話していて、すごく情けなくなってくる。
「きっと陵に出会ってなかったら、今も真剣に考えてなかったと思う。好きなことは確かにあるけど、それが将来に繋がるなんて考えもしなかった」
大学卒業したら、ある程度年収のいい会社に就職できたらな。なんてそんなふんわりした理想はあった。
自分の将来のことなのに漠然としすぎだし、心のどこかではお父さんの決めた大学に進むんだろうな、なんてことさえ思っていた。
「わたしもっと真剣に考えるよ。あと一年半もあるんだもん。真剣に考えてわたしなりの答えを出すよ!」
陵にそう宣言した。
陵と一緒にいると、低レベルな自分に嫌気がさした。