メープル*パンケーキ【2巻】*Happiness story*
私の問いかけに答えはしなかったけど、今は何も言いたくないと思っているのがヒシヒシと感じて…それ以上深くは聞けなかった。
「…なんか、ゴメン。変な話して…!」
『ううん、全然変な話じゃないよ。…冴木君の事また一つ知れたから嬉しい。だから…ありがとう♪』
「えっ…。」
『私は応援もしたい、励ましたり…時には怒っちゃう時もあるかもしれないけど…。
私は…冴木君の力になりたい♪だから、調理師の夢も次期マスターの夢も全力で応援する!』
「……否定…しない…?」
子供が同意を求める時みたいに、顔色を伺っている表情は何となく他人事とは思えなくて…自分を見ているかの様な感覚に陥った。