メープル*パンケーキ【2巻】*Happiness story*
あーだ、こーだ言いつつも次々と野菜を刻んだり、鍋の火を見たりと着々と仕込みをこなしていく楓さんにちょっとびっくり。
…よく何も聞いたりしなくても進められるなぁ。
「―ほら、何二人してボーっとしてんの。早く開店準備始めてよ。」
「…ん、了解。やるよ、夏音さん。」
『う、うんっ!』
早速制服に着替えて冴木君と二人で開店準備を急ぐ。
開店してから、楓さんの話をしたくても慌ただしくて、なかなか息がつけず。
ただ一つ言えるのは、普段少し犬猿の仲の二人も仕事になると協力して、ちゃんとお店が回る様に。