メープル*パンケーキ【2巻】*Happiness story*

頭を軽くポンっと軽く撫でると誰に電話をしに行ったのか、少々殺気立った様子の冴木君は事務所の中へ向かった。

そんな彼の背中を見送って……今は楓さんと二人きり。

「お疲れ様…何か飲む?」

『あっ…自分で取りに行くので大丈夫ですよ。』

「そう?んじゃセルフでお願い♪」

『はいっ。』

カウンター席から立ち上がると冷蔵庫の中のオレンジジュースをグラスに注ぎ、再び席についた時、真剣な顔の楓さんと目が合う。

「…夏音ちゃんさ、最近可愛くなったね。」

『えっ……?!』
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