メープル*パンケーキ【2巻】*Happiness story*
今は悶々としたこの気持ちは、どうでもいいと処理しよう!
りりあちゃんの成就する様に祈るのが先決!
私の中で気合いを入れ直した時、お相手がりりあちゃんと向き合ったみたいだった。
「―悪い、遅くなって。」
「ううん、大丈夫っ!…あの、お疲れ…様…。」
……あれ……?
お相手の声に私はピクりと体が反応する。
聞き間違えるはずの無いあの人の声だから。
「おう。てか…どうしたんだよ、日下部。なんかテンション低いみたいだけど?」
『「………!?」』
この落ち着きのある口調と、凛とした低い声に私は確信した。