メープル*パンケーキ【2巻】*Happiness story*
「ふっ。…本当、心配症なんだから夏音さんは♪」
互いに頷き合い視線が重なったままの数秒間。
ただ目が合っただけなのに、やっぱりなんだか照れくさくて…私は笑って誤魔化した。
『りりあちゃん、先輩の事が好きだったんだね…♪』
「そうだね。バイト先で一目惚れしたって騒いでたけど…まさかの人物だったね♪
…あ、もうちょいこっち来た方が良いかも。」
『うんっ。』
手を突いて少しだけ距離を詰めてぴったり寄り添うと、彼の腕に抱き寄せられた。
ほのかに薫ってくる柑橘系の練り香水の香りに心が落ち着いていく。