メープル*パンケーキ【2巻】*Happiness story*

幾斗は袖で何度も目を擦ったり鼻をすする仕草を繰り返している。…幾斗もショックが大きいよね…。

…だけど、私みたいに泣き崩れたりはしてなくて、
どこか力強い闘志が目に現れてる様に見えて…私はどうしてそんな目をしているのか疑問に思ってしまった…。

『…幾斗っ…。』

「あ、お帰り。…状態は…?」

『………それが─。』

先程お姉ちゃんから聞いた情報をそのまま幾斗に伝えると、幾斗も言葉を失ってしまい視線をさ迷わせていた。
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