メープル*パンケーキ【2巻】*Happiness story*
『ありがとう…♪じゃあ…お風呂貸りるね?』
「うん、行ってらっしゃい。」
普通に笑ってくれたけど……後でちゃんと謝ろう。
疑われるのも心に傷を残しかねないから。
―それにしても…。
『…なんか緊張するなぁ…。』
脱衣所で服を脱ぎ、バスルームに一歩踏み入れて思った。
普段自分が使っているお風呂と姿形は変わらないけど、置いてある物とか匂いが違うと
何とも言えない緊張感がある。
ってずっとこのままな訳にはいかない。
明日だって仕事だし、早く入って早く寝ないと!それは冴木君も同じだもんね。